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心の在り方
山で自分の"心"と向き合う。そして"心の在り方"で結果をコントロールする。
2019年、好奇心と暇つぶしで山のぼりを始めた。
山には"変化"と向き合う機会が沢山あった。
山で現れる変化にはいろいろなものがあった。天候の変化、自分の身体の変化、欲しい道具が高くてお財布の中身の変化もあった...。中でも僕が一番興味を持ったのが、”心の変化”。心は普段の生活にも直結しているから、変化に良い対応をすれば私生活も良くなるし、変化に悪い対応をすれば私生活も悪くなる。さらに山でこの変化をただ感じているだけでは危険な時もあったが、そんなリスクを回避するための変化も、全て心と直結していると感じた。
(自分の状況や環境の)"変化に対応する方法"は、だいたい心の中にある。その心に指令を送るのは脳で、その脳が答えを出すために使う材料は、自分の"心の在り方"。要するに「変化に対応するときは、自分の心の在り方によって結果が変わる」ということになる。
結果に必要な考え方の軸。
ここで、どんな結果を出したら良いのか?ということについてなんだけど、やはりこれは人それぞれとしか言いようがない。でもひとつ、結果を出すのに必要で、持っていてメリットしかないのが"考え方の軸"。この軸を変化に合わせて曲げたり歪ませたりしながら変化に対応していく。だいたいの人は変化に対応しようとした時、自分の欲やトラウマなど、自分の望まない結果を出してしまう余計な考えに引っ張られて、状況や環境、周りの人との摩擦を生む。だから軸を据えて、曲がったり歪んだりしながら最後に見えてきた光に向かってまっすぐ進んだ時でも、根っこは変わらず自分が据えたところにあることで、自分の大切な部分はブレないようにしたい。要するに「自分を大切にしながら、自分と向き合って目的に進んでいける。」と言うことになる。
大切なことは、シンプルな前向き思考。
では果たして、どんな考え方を軸に置くことが必要なのか?僕はそれを単純に「前向きな思考」だと考えている。ただただありふれた、「前向きに考える」ということが正の連鎖を作る。山の場合、前向きに考える人たちこそ気持ち穏やかに自分のペースで山を進む。前向きに考えると心は強くなる。そしてその強さが心にゆとりを作る。心にゆとりある状態で思考する。その思考で変化に対応する。ただただそれだけのことが、自然でも私生活でも自分が望む結果を生み出す。
前向きというのは、自分のやりたいこととかやりたくないこと、明るいとか暗いとか、成功とか失敗とか、そんな感じのニュアンスのことじゃない。
自分と向き合い、
「自分はどんな人間なのか?」
「自分はどうあるべきなのか?」
そうやって考えていると何故か少しづつ、心にゆとりが生まれてくる。始めは自分の嫌な部分ばかりが気になり大変だった時間が、自分の好きな部分と向き合う時間が多くなり、意識して嫌な部分を見つけないと謙虚さを失ってくる。他人をリスペクトしないと心にゆとりが生まれないことに気づいてくる。心にゆとりがないと、自分と他人を比べてしまい、前向きさのクオリティーが下がってくる。そして全てのことが連動していることに気づく。
心を繋ぐための、心の在り方。
心にゆとりを持つための考え方の軸となる、"心の在り方"を追求していくことの面白さを知った時、自分の心の変化だけでは物足りなくなったかのように、他人の変化を見ることすら面白く感じ始めた。そんなことを考えているうちに、山(丹沢)に関わる人たちと次々と出会っていく。そしてその人達が僕に教えてくれた心の在り方は、テクノロジーやコミュニケーションが多様化するこの時代の流れを楽しむための一つの答えでもあった。もっと言えば、自然の中で心豊かに過ごす時間こそが、これからさらに加速する世の中の変化をおおらかに楽しんでいける人間になるための革命的な道だとすら感じている。
と、カッコつけて言ったが。。歳をとればとるほど変化に対応するってこと自体がマジで難しい。気づけば変化に抗っていたり、変化している気になっているだけだったり。理由は"同じことをしてる(変化しない)方が楽"だからということでしょう。本能がそこに導いていると言っても過言ではない。だから僕はしっかり自分の心と向き合い、柔軟な自分より若い世代をリスペクトし、柔軟な上の世代に出会った時にもリスペクトを持つ。必要とあらば積極的に考えや環境を壊し、アップデートするという挑戦をし続ける人間になって生きているつもりだ。
この文章を何人の人が読んでいるかわからないけど、ひとつわかることは、ここまで読んでいる人は変化している人、もしくは変化しようとしている人に違いない。そしてそんな人達はいつもみんな優しい。僕はそんな人達と繋がっていきたいし、繋がっている。皆さんといつかお会い出来ることを楽しみにしつつこれからも遊びから学んでいこうと思う。と言うことで僕は、丹沢という自然と、出会った人たちに感謝している。
心の在り方をここに記録しつつ、その考え方で人を繋ぐ「TANZAWA.site」を作っていきたいと思う。
TANZAWA STORE 佐藤大輔