感謝!初の企業Tシャツ作成「上州 高前運輸」

TANZAWZA STOREというお店は、自分でも意図しない形で始まりました。そもそもは、自分で着るTシャツを1枚作ってみようと思っただけでしたから。だからと言ってはなんですが、TANZAWA STOREとしての方向性は未だハッキリしていません。人との出会いのままに、出会った人たちのペースのままに、関わってくれた人達を思い浮かべながら自由気ままに進んでまいりました。そして、今のところこれからもそうやって進んでいく予定です。

 

 

そんなある日、

 

TANZAWA STOREの活動に協力してくれる会社が現れました。会社の制服をTANZAWA STOREで作ってくれると言うのです。企業がお客さんになってくれるという初めてで嬉しい出来事です。

 

その会社は、

群馬県高崎市にある高前運輸(有)。

大型トラックなどもある運送会社です。

社長の五十嵐さんとの面識はありません。

 

 

どうやって話が生まれたのかって経緯を簡単に説明すると、ここに知り合いの運転手がいるわけです。んじゃなんでトラックの運転手に知り合いがいるかっていうと、僕は20代前半の頃トラックに乗って働きながらバンドをやっていたのです。「めちゃめちゃ働くから、ライブやる時は必ず休みにして下さい。」って言いながら。

 

その頃に知り合った人が、この高前運輸で運転手をしているわけです。

 

この人とは考え方や性格は正反対ぐらい違うので、一緒に活動するような接点があまりないにも関わらず、不思議ともう20年以上の付き合いになる。思い当たる理由としては、まず彼は話を聞くのが上手。話をすることで頭の中を整理するタイプの僕にとってはありがたい存在。それから、常に何かをやっている僕をだいたい応援してくれる。これも付き合いが長くなっている理由の一つなのではないかと思っている。そしてそんな彼が高前運輸の社長と繋いでくれたわけです。ほらね。応援してくれてるわけです。もの凄〜くありがとうございます。

 

 

長袖とか半袖とか、色とか生地とか。

何処に印刷するのか、何を印刷するのか。

五十嵐社長と相談した。

 

五十嵐社長は、全てのことにおいて判断が早かった。迷うことなく自分の希望や考え方を出して来た。そして、TANZAWA STORE(丹沢)を宣伝する為にTANZAWAのロゴの位置を何処にするか。そんなこちらの事まで考えてくれていた。

 

 

 

ここで僕は思うわけです。

「・・直接会って届けたい。」と。

 

 

 

Tシャツが出来ると僕は群馬に向かった。高前運輸と繋いでくれた知り合いも来てくれるみたいだけど、僕は一足先に五十嵐社長と待ち合わせしている高前運輸へと向かう。

 

 

 

到着すると、、、

 

目の前に、でーーーっかい看板が。

 

そして五十嵐社長と、運送会社の軸となる仕事を担う山口さんとお会いする(写真は後ほど)。

話始めてすぐ、空気感で優しい人達だとわかった。話をして僕が面白いと思ったのは、高前運輸は運送会社として様々なものを輸送して社会に貢献していると同時に、田んぼでお米を作っているという点。そしてそれを自分たちの食料にするだけでなく、某ホテルに納品しているという。

 

現在、僕は丹沢で田んぼはもちろんのこと、バイオマスやオフグリッドといった自然との関わり方を考えている人達との接点に恵まれているので、浅くとも自然に対する未来へのイメージだけはある。そして新しい社会の流れに興味がある僕は、今後世の中がどうなっていくかというイメージも多少なりともある。そんなアンテナを立てている僕にとって、高前運輸が運送会社と田んぼの両方をやっていることは、時代を先取りした最先端の経営手法に見えた。

 

この両立のメリットは数え切れないほどあると思っているけど、そもそも米はある意味お金と同等の価値がある。お金の価値がどんどん変化している今、もしかしたらお金よりも価値の高いものになる可能性だってある。この不安定な方向に進む世の中だから "収入源は沢山あった方が良いと考えるのが自然" という観点から考えても、お金と食料を同時に収入源にしているということはやはり凄いことだと思う。

 

米作りというものの価値は色んなところから発生する。農家さんほどビックリするかもしれないけれど、少なくとも神奈川県ではお金を払ってまで米作り体験に参加する人がいる。逆に言えば、お金を貰って手伝ってもらうという流れを作っている人がいるわけです。

米作りにそれぐらい価値を付ける人は現時点で既にいるし、僕が実際にそれに参加してみた感想としては「そこでの体験やそこで生まれるコミュニケーションには、いまの日本に一番足りないものがあるので、今後はもっと価値が上がる。」こんな感じだった。

 

丹沢の先輩、みやま山荘の根本さんの言葉を借りれば、「一緒に土を弄れば、仲良くなる。」これに尽きる。

 

 

 

、、トラックを拝見。

 

大型トラックはデカい。これで九州とかまで行っちゃうんだ。僕が憧れる長距離運転手。実際出来るかと言えば絶対無理だ。休み以外家に帰れないなんて、すぐホームシックになる僕には無理でしょう。TANZAWA STOREに関しては一生発送されないことになってしまう(笑)でも、一回だけでもやってみたいもんだなあ。

 

 

現在、止まっているトラックだけ撮らせてもらった。4t車とかもあるね。

 

 

 

じゃじゃーん!

" 上州だと。カッコ良すぎる。

こちとら相模は、「相撲だっけ? あれ? 相撲って読むんだっけ?」とバカにされ続けて来たもんでね(笑)

昔からこーゆー感じのがカッコいいと思うわけです。

 

 

 

 

 

さあ、いざ田んぼへ!!

 

 

 

 

噂の田んぼ。デカいのが6面もあった。こりゃー大変だ。なんて思いながら、社長が買って来てくれた焼きまんじゅうを食べた。この焼きまんじゅう、めちゃくちゃ美味かった。場所によって味が違うなんて噂もあったので、地元の人に選んで貰えたのはかなりラッキーだった。本当に美味い!

 

 

 

 

僕の知り合いも大活躍。彼が着ているのはまさしくTANZAWA STOREで作った制服。胸に書いてある高前は、パッと見ではTANZAWA。ウケる(笑)しかし、なんで今これを着てるかっていうと、まさか作業するとは思ってなくてこれしか着るのがなかったらしい。まあ、気づけば僕もこのあと一緒にやっていたんだけど(笑)

 

 

 

 

今回の作業は、機械で出来なかった(やらなかった?)部分に、稲を手で植えていくという作業。ちょっと水が多い状態だったようだけど、作業は楽しかった。群馬に行ったら是非またやらせて欲しいぐらいだ。

 

 

 

 

休憩。向こうの方には社長と山口さんが草刈機をガンガン回している。かなり暑いだろうなー。

 

 

 

 

 

左の黄色いおじさんが、高前運輸とTANZAWA STOREを繋いでくれた田畑君。

真ん中は、優しくて気さくな五十嵐社長。

右は、遊び心満載で楽しい山口さん。

 

すでにわかってると思うけど、なんか良い会社だよね(笑)

 

 

 

 

帰りに高崎付近の峠に行ったり、谷沿いの道をフラフラとドライブ。

奥秩父の金峰山と国師岳が見えるスポットがあったりした。

 

あんま写真は撮らなかったけど、群馬の空気は凄く良かった。自然が豊かでスケールもデカくて最高だった。今まで草津と谷川岳しか知らなかったに等しい僕は、高崎を知った事で榛名山や赤城山も気になり始めた。あ、そう言えば谷川岳の西黒尾根というところを登った時に出会った人がみんな面白かったんだけど、一人印象的だった人がいる。この人は地元群馬の女性だったんだけど、雪でツルツルの崖みたいなところで周りに見える山の名前やルートを朗らかに説明してくれた。めちゃくちゃ良い人だったんだけど、こんなところで説明します?みたいな。僕、今ツルッとしたら奈落の底へ一直線のところに片足で立ってるんですけど、絶対知ってて説明してますよね?みたいな。なぜなら僕の足元を何回かチラ見してましたから。僕はこの状況にツボってしまって話の間ずっとニヤニヤ。僕は昔から、人に自分の理解を越えたことをされたり言われたりするとなんだか面白くなっちゃって、「この人、どんな人なんだろう?」という好奇心から近寄っていってしまう癖がある。

 

それとこの方、どうやら途中で娘を置きざりにしてスタスタと一人で登って来ちゃったようです。確かにめちゃくちゃ歩くの早かったけどもそれで良いのでしょうか?まあ2人が良いなら良いんですけどね(笑)少しぶっ飛んでる感じのある人だったけど本当に良い人で、この方のおかげで大変なはずの西黒尾根には楽しかった印象しかない。山頂でも、、、、と、話は尽きないのでやめておくけども、群馬の山の人達はみんな優しかったな。そういえば、TANZAWA STOREもお世話になっているガイドKinTouNの健一君も群馬県高崎市出身だって言ってたな。群馬良いな。

 

 

 

こんな素敵な群馬県の素敵な会社、高前運輸がTANZAWA STOREで制服を作ってくれた。

僕はこの群馬の会社の制服の売り上げの一部を、群馬県ではなく神奈川県の丹沢に寄付する。これって本当に凄い事だなって思う。こんなことをサラッとやってしまう五十嵐社長は、これを楽しんで提案してくれたりとTANZAWA STOREのことも考えてくれた。

 

僕は凄い人達と繋がった。

繋げてくれた田畑君、ありがとう!

これからは高前運輸のことも思い浮かべながら、進むべき方向に進んでいきます。

さあ、一歩一歩進んで行こう。

 

高前運輸さん、ありがとうございました!

今後とも宜しくお願い致します。

 

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