前回までのあらすじと、前回やらなかった解説。
2020年1月は、土日を使ってみんなと山に登ると決めました。
26日(日)はちょっとアレなので、25日(土)に1月最後の山登りへ!
さあ今回の行き先は、神奈川最高峰の蛭ヶ岳(1,673m)。
まあ確かに標高は低いと言えば低い。しかし場所がね、どこから行っても程よく遠いわけです。日曜の予定がアレがアレなんで、今回は泊まるという選択肢は無し。だから日帰りで行くことは決まっている。そして選んだルートは大倉から蛭ヶ岳という南側からの正面突破。前回のブログでサラッと登り始めたけど、実はこのルート、蛭ヶ岳まで7時間10分、帰りは5時間40分、合計12時間50分というルートなのです。僕は何回も行ってるし、今回合流した今井さんも何回も行っている。問題は26歳の南里(なんり)君だ。登山は2年ぶり。んでいきなりこのルート。しかも雪が残っているのは確実だったので、足元の装備は今井さんが用意してくれたりしている時点で、これヤバそうだからやめとこうって思ってもおかしくないじゃない?そこを来るんだよ。この道のりを行くって知ってて来るってとこが凄いんだよ。そこがいいんだよ。
でも僕は知っている。南里君が歩けるということを。
アレは4年前・・・初対面で一緒に山に登った。
彼は当時、富士山に登ったことがあったし、サッカーもやっていたし(今もやってる)、年齢が22歳!という若さまで持ち合わせていたので、僕のサッカー関係の仲間と南里君というメンバーで八ヶ岳を縦走した。その時のルートは、美濃戸山荘という場所から八ヶ岳最高峰の赤岳(2899.4m)、横岳(2829m)、硫黄岳(2760m)、赤岩の頭(2656m)から赤岳鉱泉という場所を経由して美濃戸に戻るという合計10時間30分のルート。ここに来ちゃうんだよ。当時からそういうのに来ちゃうんだよ。そこがいいんだよね。
おそらく、当時の南里君の中での僕に対するイメージは、山を一緒に歩いた人とかではなく、"自分の事を山で長時間引きずり回しやがった奴"と思っていた事だろう。そしてその行程を歩き切って疲れ切って、アレから4年後、また12時間50分のルートに来ちゃうんだよ。また来ちゃうんだよ。これをドMと言わずしてなんと呼んだらいいのか。2016年8月当時の写真があったので載せておく。後ろの若者が南里君、そして一人は仕事的に写真NG。
まあようするに、リスペクト。
これだけで良いわけだ。
さあ話は本題、僕たちは、26歳(ゆ)、42歳(せ)、50歳(ま)、というメンバー・・・いや、
"パーティー" で、大倉から蛭ヶ岳へ向かったのです!
まあ年齢順に並べて写真と照らし合わせたら、南里君26歳(勇者)、さとうだいすけ 42歳(戦士)、今井さん50歳(魔法使い) に、なっちゃったんだけど、この中で現実にいたら確実にヤバいのは "魔法使いのおじさん" だ。42歳戦士はまだインパクト的に大した事ないけど、自分の山の記録で自分のこと戦士って言ってることに関してはヤバい。それから26歳の勇者と言えばカッコいいんだけど、冷静にフタを開けてみたらドMってのがまたヤバい。
「いいからとっとと蛭ヶ岳に行け!」
と、自分でもそう思うので、前回の続き、蛭ヶ岳山頂から。
↑ヤバい・・・自分で言ってしまってあれだが、わたくしのGoproの棒がもう剣にしか見えないし、今井さんが魔法を唱えているようにしか見えない・・・なんて可愛い魔法の唱えかたなんだ。
鬼ヶ岩ノ頭を登り返す
↑これは帰り。ここまで越えて来た山を頑張ってもう一度越えて帰ります。「・・・待てよ。名前がついているところ数えたら8個目の山が蛭ヶ岳だったから、7個山を越えて帰らなくてはいけないかーめんどくせえ。」と、一瞬考えてしまった戦士42歳。
↑リュックには、大山さくらやを忘れない。目立つ。さあ帰り道一つ目の鬼ヶ岩ノ頭、登ります!
↑さあ、各馬いっせいにスタートしました。動画ではなく写真でお届けします。
↑おーっと先頭の白い戦士、まだめんどくさがっております。
↑おっとここで鎖に向かって行くー!
↑おや?これは武器を剣から鎖に?
↑しないー!!!
↑さあテンションが上がってまいりました。
↑自然とペースが上がっていきますが、ここで少し滑らかな道に。少し雪が溜まっているここから上を見上げると・・・
↑いま目指している鬼ヶ岩ノ頭が見える。
ここで豆知識。
wikipedia
鬼ヶ岩ノ頭(おにがいわの あたま/かしら)は、丹沢山地の丹沢主脈にある標高1,608mの山である。神奈川県相模原市と足柄上郡山北町との境界線上に位置し、丹沢大山国定公園に属す。
その名の通り山頂付近には鬼の角のような岩「鬼ヶ岩」がそびえ立っており、天気が良ければ鬼ヶ岩の間から雄大な蛭ヶ岳の山体を望むことができる。
丹沢山地で蛭ヶ岳(1,673m)、不動ノ峰(1,614m)に次ぎ、第三の標高を誇る。
↑雪なくて良かったーなんつって進む。まあ雪があったところで、こちとら魔法使いいるからなんも問題ないけど。
↑戦士たるもの剣は離さない。
↑高度感も出てくる。
↑みんなペースを落とさない(笑)
↑もう瞳孔開いてるんじゃないか?(笑)
↑更にペースも上がってまいります。上げなくていいのに。
↑写真で見ると怖い。コケるわけにはいかない。
↑手が使えないならカメラしまえ。間違えた、剣をしまえ!
↑はい、しまわないですー。肘がありますー。
大事なのは登り易さではなくカメラですー。
間違えたー、剣ですー。
↑てことで鬼ヶ岩ノ頭に到着。
↑お疲れお疲れー。一気に登ったなー。
↑彼は、行きよりも帰りの方が心が柔らかくなっていて、目が生きていた。
ん?・・・ドMだから? いやいや、山からパワーを貰ったハズだ。
↑ひとまず目指すは丹沢山。とっとと帰るのだ。
と、言いながらもこの日は1日、食ってばっか。あっちで食い、こっちで食う。蛭ヶ岳のカレーも良かったなあ。そんなことやってるとこうなる。
これは、帰りの山の中。
↑この時、肉眼では前に2人がいるのが見えたのに、帰ってきてGoproを確認すると、何故か動画や写真では見えない。こんなことあるのか?こんなの魔法かなんかでも使わない限り・・・あ!?
↑なんて言ってるうちに下山するわけです。俺様のラジコンみたいな車のドアの開き方ヤバいだろ。隣に車がいたら、ドアが開けなくて後ろの席に乗れないんだぜ。魔法でも使わない限りな・・・あ!?
↑しつこい!ってね(笑) これは帰りに寄った "とんかつ麻釉" での一枚。
疲れ切ってるおじさん二人と、逆に活力が溢れている若者。
若さって素晴らしい。南里君ありがとう。また遊ぼう。
そしてここのロースカツがいつも以上に美味かったのは、山で疲れたからとか健康になったとかではありません。今井さんの魔法です。今井さん、いや今井様、道具の手配だけでなくロースカツの美味しさまでありがとうございます。お陰様で楽しい1日をビシッと締めれました。感謝しています。
僕、蛭ヶ岳に行ったよ! 完。
あれ、こんなタイトルだっけ?まあいいか。