第2回 丹沢山麓会議を終えて。

突然だけど、2月の話を記録しようと思いたった。

 

内容は、スタッフとして参加している丹沢山麓会議という企画についてなんだけど、現代におけるコミュニケーションの場として考えてみると、より面白い企画に感じてくる。コミュニケーションの場を作っている今の自分のタイミングにおいて、ふとこの時のことを回想したので、ここに記録しておこうと思った次第です。

 

 

この第2回となった丹沢山麓会議は、探検家の関野吉晴さんをゲストに迎え、絵本作家の舘野鴻さん、動物写真家の秋山知伸さんの3人で、ウンコについて語るという一見すると究極の悪ふざけに聞こえるかもしれませんが、結局のところ大切な話だよねと言いますか、地球や人間のことをリアルに話しましょうという会となりましたわけです。

 

そして、内容を一部と二部にわけることに。

 

 

 

第1部は、講演会。

 

一部は、松田町の生涯学習センターというところをお借りして講演会を行った。コロナへの対応として人数制限をかけて開催となるので、展示ホールのキャパ150人というゆとりは心強い。

 

 

 

挨拶を兼ねて会場の下見に行く頃には企画内容の大枠はすでに見えていたので、会場の設備を確認して、会場の職員さんとの距離感を確認した時には、もう大失敗はないと確信する。しかし、自分がウンコの話をする場所の下見に行く大人になっているなんて、プロサッカー選手を夢見ていた小学校の時の僕には想像できただろうか。

 

 

 

第2部は、フィールドワーク。

 

二部は、場所を移動してのフィールドワークということになった。

参加者を2つに分けて、一つのグループは川へ虫をとりに。もう一つのグループは薪割り場へ虫をとりに。なぜ虫をとるかって、食べる為で御座います。川の中に手を突っ込んで石をめくる、虫をとる。薪を割る、中を見る、虫をとる。

 

虫をとるは、捕まえるで捕る。

今回にいたっては虫を獲る。

食べる場合は、獲ると書くようだ。

 

 

そして本番まであと少しというところで事件は起こる。

メインである絵本作家の舘野さんが怪我で入院。来れなくなったのだ。

流石に今回はゆっくり休んでもらうとして、では本番をどういった形で行うかというスタッフ間での議論が始まる。そして出た答えは、ウンコの話を出来る人が1人来れなくなったので、ウンコの話が出来る人を1人呼ぼう。という結論に至る。

 

急遽、引き受けてくれたのは象のウンコで紙を作る中村亜矢子さん。

お察しのとおり、ウンコのプロですね。

 

 

 

1部、講演会当日。

 

メインの秋山さんも合流して、一度打ち合わせをしてしまえばあとは各自の判断で準備を進めることが出来るスタッフが揃っています。

 

 

僕に花を飾るという発想はなかった。やはり女性の発想はエモい。

 

 

 

そして会場の撤収にも時間を使えない為、シンプルさを求めたい会場作りは見事なまでにスムーズに進む。

 

 

 

OPENしてお客さんが入り始める。

仕事は全て人間力だなあと思う。フリーな環境で自分が何をするか考える。別に動いても動かなくても良い。自分が出来ることをやる。その流れが空気を作り、会場を作っているメンバーの人間性が現れる空間が出来て、お客さんに対して一番正直な企画になる。それで良いし、それ以上でもそれ以下でもない。

 

 

 

空間を作るということ

会場がOPENし、講演開始を待つ時間となった。

 

おそらくこの時間帯にスタッフ側で会場の空気を変えることは可能だっただろう。僕が今まで見てきた企画から話をすれば、メインの項目以外の時間(今回で言えばこのOPENから講演開始までの時間など)である、待ち時間や休憩などの時間がグダると全部がグダる。

例えばここに音楽を流したりすれば会場の空気感はある程度コントロール出来たはず。BGMは本当に不思議で、流す音の種類や音量でその場にいる人の話の内容や声量、場所まで変えることが出来る。それは言い方を変えたらお客さんのテンションをコントロール出来るということ。そして空気を作る方法はまだ沢山あって、照明で気分を変えたり、なんなら温度でお酒の売上をコントロールする事すら出来るわけだ。こんな感じで人間が何もしなくても空気感を変える方法が沢山ある。

これが会場の空気を作る楽しみの一つでもあるけど、結局のところ空気感に影響をあたえる最強のツールは人間。人間といってもこれは作る側(スタッフ)のことではなく、お客さんが作る空気のこと。

 

そんな考えもあって、僕が一番気になっていた "OPENから講演開始までのお客さんの動き" をしばらく眺めていたら、お客さんのレベルが高いことに気付いた。確実にわかったのは時間の使い方が上手だったことと、楽しむことが上手かったこと。じっとしていられない僕からしたら、この飽和した時間とも言える最悪の時間を有意義に過ごすお客さんの姿を見て、お客さんのレベルが高いと感じた。

そして、レベルが高いお客さんが揃っている時は、なるべく決まりのない自由な時間を、心を解放するような流れを作ることこそが、有意義な空間を作るのに一番辻褄のあう考え方だと思った。それが出来るかどうかは別の話だけど、2部ではそこに注目したい。

 

 

そして講演が始まった。ソーシャルディスタンスという点では良い感じの間隔なのではないだろうか。関野さんの話は面白い。お客さんが質問する時間もあったが、正直お客さんも面白い人ばかりだったなあ。ここにいる大人全員は、ウンコの話をしています。マジです。

 

 

講演終了後、物販や写真撮影を経て、第2部に参加する方はフィールドワークに向かいます。

 

 

第二部 虫獲り (薪割り)。

さあ、割ります!

 

 

いたいたいたいた!虫いた!わーーーい!

おわかりでしょうか、女性を中心に虫を獲りにいきます。

 

 

 

 

お見事っ!

 

 

 

いたいたいたいたいたいた!やった!

割っては集まり、割っては集まり。

 

本気の大人たちは薪割りだって真剣。

的を外せば、、、、

 

 

 

「No way!!!」

 

 

 

 

第二部 虫獲り (川)。

一方、川では最年少の先生指導の元、2月の川に入り虫を獲っておりました。

 

 

 

ああ寒い。見ているだけで寒い。マジで皆さん元気です。

 

 

 

一日の締めくくりは団欒で。

さあ、火と癒しを求めて古民家へやって来ました。

ここで虫に火を通すといたしましょう。

 

 

 

家に入るまでも、ニワトリなど興味を引くものが沢山。

 

 

 

まずは薪割で獲ってきた虫から。

 

 

先輩からどうぞということで関野さん。

 

 

まだ美味しいのか美味しくないのか疑いを持って食べます(笑)

 

 

色々と複雑な感情になります。

 

 

しかし皆さん躊躇わずにどんどん食べていきます。先ほど、ウンコから始まった話は地球の循環や色々なものの命、世の中の仕組みなどの話を聞いた直後の昆虫食。色々なことを考えます。

 

 

こっちで談笑している人にも。

 

 

Uber Eatsもビックリ。外で話している人にだってお届けします。

 

 

みんな食べて一安心、、と思っていると

 

 

何かをみんなで撮影中のようだ。

また何か作ってる。

 

 

ひーーー!また何か出てきた。

川の虫だ。なんて思ってると、

 

 

普通にパクリ。「うん、あーこの味だ。」

10年前に食べたことがあるようで、懐かしい味とのこと。

 

 

 

どうやらみんな慣れたようで、

「あ、大丈夫大丈夫、美味しい!」「美味しい!あれ、虫好きかも!」なんつって。

凄い適応能力に長けた夫婦だな、なんて思っていると、

 

 

おーい、横に美味しそうなケーキあるよー。

君が食べようとしているのは虫ですよー。

なんて光景に出くわす。

そしてふと後ろを向いたら、

 

 

わ、ビックリした!

おもむろに虫を食べている人がいるじゃないですか。

 

 

 

ひと段落しました。

そして真ん中デザイナーさんは、普通の美味しいケーキを食べながら言いました。

「いやー、小麦って偉大だわ。色んな話聞いて農業は悪って感じてたけど、小麦の安心感ハンパない。」と(笑)

 

もう、感性が素敵。

 

両サイドの姉妹は、素敵な活動をしています。

手ぬぐいやマスキングテープなども販売していますので、興味ある方は是非ホームページを覗いて見てくださいね。TANZAWA STOREのTシャツもデザインしてもらえるように頑張ろう。

MinaHomi Design Workshop

 

 

 

ここには関野さんを囲んだ贅沢な時間が普通にあった。

 

この後、ジャコウネコの糞から採れるという高級コーヒーが出てくる。美味いな、なんて思っていると次は、象の糞から作られたインドラブというジンが出てくる。そういえばもう一個なんかあったな。プルーンみたいな味がするやつ。確かあれも何かの糞でとか言っていた。全部かなりの高級品な訳で、プルーンみたいな味がするやつに関しては普通は手に入らないみたいなこと言っていたな。秋山さんに感謝。

 

 

お客さんのレベルが高いという一部での予測をもとに、全員と話してみたけど、やはり1人残らず素敵な人だった。色々と考えを巡らせ、色んな人と色んなやり取りをしたが、みんな個性豊かで優しい。結局のところ、なにはともあれやっぱり人なんだな。と、確信せざるを得ない1日となった。

 

とても楽しい1日だった。

 

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